Topics Around The World

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No.53 "Mariners choose future course today" (by Bob Sherwin, Seattle Times staff reporter, The Seattle Times.com, Tuesday, June 05, 2001 - 12:00 a.m. Pacific。何を基準に新人選手を選択するのか。)

   6月はアメリカ大リーグ新人選手ドラフト[the annual June free-agent draft]の季節である。

   イチローが加入したことで馴染みとなったチーム、シアトル・マリナーズは最初の100番目までに5人選択できるということである。それが可能になった事情が少々複雑である。前年の最下位チームから順に指名してゆくから、普通だと、3人しか指名できないはずなのだが。

   まず、マリナーズの昨年のドラフトはどうだったか。

The Mariners, giving up early picks for signing three free agents a year ago, did not pick until the fourth round, with the 116th pick.

マリナーズは、一年前には三人のフリーエージェント選手と契約したため早い順番での選択権はなく、四順目となる116番目にようやく選択権を得た。

   つまり、昨年のマリナーズは100番目までに誰も選択できなかった。うって変わって、今年は五人選択できるのである。ただ、一巡目となる23番目の選択権はない。23番目の選択権はフリーエージェントの投手ジェフ・ネルソンと契約したことの埋め合わせにヤンキーズに譲ったのである。早くも話しが入り組んでくる。

   36番目と49番目の選択権はある。

But they do have a sandwich pick -- No. 36 -- between the first and second rounds as compensation for Texas' signing of Alex Rodriguez, as well the Rangers' second-round pick, No. 49.

しかし、テキサス・レンジャーズがアレックス・ロドリゲスと契約したことの埋め合わせに第一順と第二順の間のサンドイッチ選択権(36番目)を得、更に、レンジャーズの二順目の選択権である49番目の選択権も得ている。

(注)"sandwich pick"とは上記のような選択権である。

   加えて、67番目、81番目(フィラデルフィア・フィリーズがホセ・メサと契約したことの埋め合わせ)、そして100番目の選択権がある、これで100番目以内に5人の選択権、ということになる。

   これだけなら、"MLB Report"の欄にまかせる方が適切な記事のような気がするが、記事の最後の部分に面白いことが載っている。何を目安に選手を選んだらいいのか、である。

Scouts must identify players' tools and physical potential, but the hard part is determining what's inside. A player's motivation, determination and competitiveness make the difference.

スカウトらは選手の技術と身体的能力を見極めねばならない。しかし、難しいのは精神面の判断である。選手の意欲、決意そして競い合える力が重要なのである。

   マリナーズの選手育成担当部長[director of player development]Roger Jongewaardが次のように述べている。
"You don't really know how competitive they are, how they will react to things, what their confidence level is."

「(スカウトの対象となる)選手たちにどの程度競い合う能力があるのか、彼らは様々な事態にどのように対応するのか、彼らの自信の水準がどの程度のものなのか、本当のところは分からないんだ。」

   選択順位が後でも一流となる選手がいることはアメリカ大リーグの場合でも同じであるようだ。
Oakland's Tim Hudson (sixth round), Minnesota's Doug Mientkiewicz (fifth) and Brad Radke (eighth) and Anaheim's Garret Anderson (fourth) and Troy Percival (sixth)

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