Topics Around The World

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No.46 "Bubblegum stars chew on fleeting fame" (By Edna Gundersen, USA TODAY, USA Today.com11/14/00- Updated 10:28 AM ET)

「風船ガムスター、はかない人気を噛みしめる」chew on ....「〜を熟考する」;fleeting「短い束の間の」)

   合衆国芸能界版「あの人は今」。その名前に記憶のある人にとって何とも言いがたく貴重な記事。

They are pop's meteorites, phenomena who streak across the sky with blinding intensity, then fizzle into oblivion just as quickly.

彼らは大衆音楽の世界の流星、目も眩むほど強烈に空を疾り過ぎ、ひけを取らぬ素早さで忘却の彼方に消えてゆく事件である。

(注) 代名詞"They"から始まっているが、この記事の冒頭の一文である。"just as quickly as ..."「現れたときと同じくらいあっという間に」と補う。

   芸能界、"showbiz"の世界で生き残るのは至難である。
Frank Sinatra, Elvis, The Beatles and Michael Jackson are exceptions to a harsh rule governing teeny-bopper acts: here today, gone by nightfall.

フランク・シナトラ、エルビス、ビートルズ、またマイケル・ジャクソンは十代のスターの活動を律する苛酷な準則、朝にはここにあり、夕べには姿なしという準則の例外である。

(注) teenybopper「ティーンエイジャー」

   Lesley Gore(1963), Herman's Hermits(1965), The Monkees(1966), Tiffany(1988)の「その後」を簡単に。

   まず、レスリー・ゴア。ヒット曲は、"It's My Party", "Judy's Turn to Cry", "She's a Fool", "You Don't Own Me", "Sunshine, Lollipops and Rainbows"など。

   "She fades after 1967."「1967年を境に表舞台から姿を消す。」とあり、なんとたった一行。言葉もない。

Afterlife: Small acting roles, club shows, occasional oldies dates.

その後:女優としてちょい役を演じたり、クラブ、ときたま懐かしのメロディー大会に出演。

   ハーマンズ・ハーミッツ。大ヒットを連発した英国出身のバンド。リーダーはPeter Noone。ヒット曲は、"Mrs. Brown You've Got a Lovely Daughter"(何と全世界で14 million copies)、"I'm Henry VIII I Am"、"There's a Kind of Hush", "I'm Into Something Good"、"No Milk Today"など。総売上"40 million records"。当時のビッグネームだった。
Afterlife: Noone loses a legal battle to prevent the band from carrying on as Herman's Hermits. He reunites with the others in 1973 for a tour with fellow '60s acts. His solo efforts are poorly received except for Oh You Pretty Thing, penned by David Bowie, who plays piano on the track. Noone later opens a trendy boutique in New York. The Hermits persevere with one original, Barry Whitwam.

その後:ヌーンは、バンドがハーマンズ・ハーミッツとして活動を続けるのを止めさせる訴訟に敗北。1973年に、60年代に活躍した他のバンドと組んでツアーをするためにメンバーたちとバンドを再結成。ヌーンのソロ活動は、デイビッド・ボウイの手になる"Oh You Pretty Thing"以外には、ぱっとしなかった。ボウイはこの曲でピアノを弾いている。ヌーンは後にニューヨークで流行服飾装身具の店を開く。ハーミッツは元々のメンバーの一人、バリー・フイッタムのもとで続いている。

(注) carry on「がんばって続ける」

   モンキーズ。テレビ番組用に結成された四人組みのバンド。Michael NesmithとPeter Torkは音楽をやっていたが、Davy Jones(元騎手)とMicky Dolenz(元子役)は音楽の素人だった。
On screen, they lip-sync and pretend to play instruments.

画面上の彼らは口パクであり、楽器は弾いている振りである。

(注) lip-sync (vi)(造語)「カラオケに合わせ、口を動かす(いわゆる、口パク)」("sync"は"synchronize"「同時に動く;同時に動かす」からの造語)

   デビュー・アルバム(1966)収録の"Last Train to Clarksville"と"I'm a Believer"はチャートの第一位になった。他に"Pleasant Valley Sunday"や"Daydream Believer"などがヒット。
In 1968, the show is canceled, and the band's film, Head, flops.

1968年にモンキーズショーは打ち切り、このバンドの映画"Head"はこける。

Afterlife: Nesmith becomes a successful songwriter, producer and video pioneer, winning the first music-video Grammy in 1982. In 1973, Dolenz auditions for the part of Fonzie on Happy Days. He turns to producing commercials. Tork and Jones continue as musicians, joining Dolenz for a reunion without Nesmith in 1986. MTV airs reruns of the TV series in 1987. The catalog is reissued in the 1990s. All four participate in a 1996 reunion.

その後:ネスミスは作曲家、プロデューサ、ビデオの先駆者として成功。1982年に初の音楽ビデオ・グラミー賞を受賞。ドレンスはFonzie on Happy Days中の役のオーディションを受ける。さらに広告制作の分野に転身。トークとジョーンズは音楽活動を継続、1986年にネスミスを欠いたままドレンスとともにバンドを再結成。MTVが1987年にテレビシリーズを再放送。1990年代にカタログ再発行。1996年の再結成には四人全員が参加。

   最後にティファニー。比較的最近の女性歌手。2000年の時点でも30歳くらいだろう。デビューアルバムが第一位を獲得(1988)。最もヒットしたのは"I Think We're Alone Now" (1987年にチャート第一位。1967年のTommy Jamesのヒット曲のカバー。この時点で、恐らくまだ16歳)と"Could've Been" (1988年2月にチャート第一位)。二枚目のアルバムの最高位はチャート17位。
Her third, with guest New Kid on the Block Donnie Wahlberg, tanks.

ゲストにニューキッド・オン・ザ・ブロックのドニー・ウオールバーグを迎えての第三アルバムは戦車の如き歩み。

(注) "tank"(vi)「戦車のように進む」ということだろう。

   第四アルバムが発売されることはなかったろう。
Afterlife: Tiffany's star burns out. She becomes a mom in 1992. On Oct. 10, she returns with The Color of Silence, her bid for adult status.

その後:ティファニーの星は燃え尽きた。1992年に出産。10月10日(多分今年、2000年)、"The Color of Silence"で芸能界復帰。大人の歌手として再出発である。

(注) "bid for ...."「〜(を得ようとする)努力、企て」

   ほっとした人もいるだろう。「人の不幸は密の味」と図らずも感じてしまうようなワイドショー視聴者には物足りない現況かもしれないが…。

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