Topics Around The World

この頁の末尾
No.11 "Internet 30 years young today" (New Zealand Herald:New Zealand,02/09/99 )

   「インターネットは今30才の若さ」:technology欄の記事(REUTERS)。Internet is 30 years old today. をひねった表現。

   この記事を読むとインターネットについて思いがけぬ知識を仕入れることができる。実に興味深い記事。

   インターネットの誕生日(1969年)には二説ある。

Although the UCLA conference honours September 2 as the birthday of the Internet, some people think the date should be October 20, the first time one computer had actually talked to another.

UCLAでの会議はインターネットの誕生日として(1969年)9月2日を誉れある日としているが、誕生日は、一台のコンピュータが別のコンピュータに実際に言葉を送った初めての日である10月20日とすべきと考えている人たちもいる。

   当初インターネットは"the Arpanet"という名称で知られていた。時折目にする"arpa"という言葉の由来。
Funded by the United States Government's Advance Research Projects Agency (Arpa), it was intended as a network to give researchers at selected centres the ability to use each other's computers.

それは合衆国政府の先端技術研究計画局から資金を提供され,幾つかの特定の重要施設の研究員たちがコンピュータを相互利用できるようにするための通信網として利用されることになっていた。

(注) "it" とは "The Internet"のこと。
(注) "ARPA" の後身については、DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency) 参照。
(注) "ARPA" のもう少し詳しい歴史については,CBI 参照。

   WWWという言葉に関するエピソード。
While "WWW" now stands for World Wide Web, during those infant days the acronym might better have meant wild, wacky and who-knows-what's-going-to-happen-next.

"WWW"は今ではWorld Wide Webの略字であるが,その初期の時代に,この頭字語が、とんでもなく風変わりで次にどうことになるか知る由もない、を意味したのは実に無理のないことだった。

(注)infant(形容詞)「初期(段階)の,未発達の」

   さて、「インターネットの父」は誰か。
UCLA professor Leonard Kleinrock, aged 65, the man largely credited as being the "Father of the Internet."

広くインターネットの父であると見なされている人物、UCLA教授、Leonard Kleinroc、65歳

   30才という《若さ》を迎えたインターネットについて、Leonard Kleinrockに当時を振り返ってもらう。
Dr Kleinrock emphasised that he and his colleagues looked at creating the Arpanet as a technological challenge, not an ethical one.

Dr Kleinrockが力説したのは、彼とその同僚たちはArpanetの構築を技術的課題と考えていたのであり、倫理的課題と考えていたのではない、ということだった。

   単なる「技術的課題」、どんな結果をもたらすことになろうと、自然科学研究で恐らく共有されている主要な動機の一つである。当然のことながら、「倫理的」思惑とは無縁であった。

   以下はDr Kleinrock の言葉。

"We did not think about the potential dangers," he said. "We talked about bits and bytes and routers and switches."

「私たちはあれこれの潜在的危険性について考えることはなかった。ビットやバイトやルータやスイッチのことを語りあったんだ。」彼は言った。

(注) router「ルータ。ネットワークパケットをネットワーク層でルーティングする装置」(「バビロン」による)。英語の説明は、

"A device which forwards packets between networks. The forwarding decision is based on network layer information and routing tables, often constructed by routing protocols."(From The Free On-line Dictionary of Computing)

この種の言葉は、言葉(言語表現)を理解するのに必要な条件の一端をかいま見せてくれる。

"We did not talk about, 'Will little Charlie do his homework on it or will he look at pornography?"'

「私たちは『チャーリー坊主がそれで宿題をすることになるのか、それとも、それでポルノを見ることになるのか』ということを語り合うことはなかった。」

   臓器移植の研究をしていた研究者たちが、将来、「…製格安臓器」の折り込み広告が出現することを話題には(たぶん)しなかったのと同じだ。もちろんDr Kleinrockは後悔していない。
"Would I do it again? You bet."

「もう一度やるかだって。もちろん。」

(注) "You bet!"は「もちろん!」という決まった表現。

この頁の先頭


"Topics Around The World"の頁に戻る / 表紙頁に戻る
 
© Copyright DIGBOOK.COM
(許可なく複製・転載することを固く禁じます)

  協力:野島明事務所