独言独歩
中村雄二(現文講師)のコラム

2.なんか面白いこと

   「山田 交通事故に遭う、の巻」(1999年5月16日/フジテレビ)で、まる子とたまちゃんはとりあえず公園に行く道すがら、同級生のサッカー少年、大野と杉山に会う。この二人はサッカーをしに公園に行くところである。四人連れだって公園に向かう。

   まる子の言葉。

「ねえ、大野くんたちぃ、なんか面白いことなぁい?たいていの遊びは飽きちゃってさぁ。面白い遊びでもないかと思って。」
   遡ることおよそ九十年、
「何か面白い事は無いかねえ」という言葉は不吉な言葉だ。この二三年来、文学のことにたずさわっている若い人達から、私は何回この不吉な言葉を聞かされたか知れない。無論自分でも言った。―― 或時は、人の顔さえ見れば、そう言わずにいられない様な気がすることもあった。(石川啄木『硝子窓』)
   無論私も言った。茫漠とした明るい将来しか感じていなかったのだと今は思う。確か、夢と希望だけがあった。

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