『雑想雑感』 (野島明) 
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アノコトについても御高見を伺いたいもんだ

   安倍晋三首相直属の「教育再生会議」の座長は野依良治とかいう《ノーベル化学賞》受賞者であるらしいのだが、この座長、「塾の禁止」を繰り返し主張しているらしい(注1)

   《ノーベル化学賞》を受賞すると世の諸問題全般について垂れるべき高見を有することにもなるらしいので、この際伺ってみたい。 他でもない、ソープランド(ついでに「あれこれのヘルス」(注2))は禁止すべきかどうか、についてである。

   「私はソープランドに行かずにやってきた。風俗業者の商業政策に乗っているのではないか」「ソープランドは女にもてない男が行くためには必要だが、普通以上の男はソープランド禁止にすべきだ」てなことになるんでしょうか、野依良治《ノーベル化学賞》受賞者?

   さても、野依良治氏のことである、以下の如き断章に捨てがたき味わいのあること、よもや見落しはあるまいて。なにせ《ノーベル化学賞》受賞者なのであるから。

我々は全てを我ら自身を通して見ている。我々は事象と我々との間に常に介在する場である。(ジューベール)(注3)


記 〇六年十二月

(注1)
議事要旨によると、野依氏は「塾はできない子が行くためには必要だが、普通以上の子供は塾禁止にすべきだ。公教育を再生させる代わりに塾禁止とする」と再三にわたって強調。「昔できたことがなぜ今できないのか。我々は塾に行かずにやってきた。塾の商業政策に乗っているのではないか」と訴えた。
「塾は禁止」 教育再生会議で野依座長が強調, asahi.com, 2006年12月23日22時55分, http://www.asahi.com/national/update/1223/TKY200612230248.html)

(注2)
A Dialogue Unplugged (1)―― 世界最古の職業ですって?」(『(続)折々のコラム』)参照。

(注3)
『ジューベール断章集』より( 『ジューベール 箴言と省察』(旧訳)の断章番号五十)。


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