『雑想雑感』 (野島明) 

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の国に支援を求める国々

   彼ら(注1)は足元を見ているのである。彼の国は足元を見られているのである。

   欲しいものを手に入れるためなら相手も手段を選ばぬ国家であると踏まれているのであり、用途など問わず武器を売る国家であると頼りにされているのである。その武器が《人民》弾圧に使われることを百も二百も承知していながら、《内政問題即ち他国の人民弾圧問題には不干渉の原則を貫く》国家であると、ある国家の人民をその国家の為政者が煮て食うか焼いて食うかは内政問題であると看做す国家であると見込まれているのである。そういえば《チベット問題は内政問題》なのであった。

   ロシアはいうまでもなく、欧米諸国がそして日本もやってきたことであり、その「公然性」や程度に差はあれ、今もやっていることであるにせよ、追い求めるのは唯に私利でありそのための権力の壟断であり結果として圧制の横行する国家の権力者集団を公然と支援することのまがまがしさはしっかと歴史に刻まれる。歴史から目を背けてはならない。

記 〇六年四月

(注1)
Nigeria turns to China for defence aid (By Dino Mahtani in Lagos, FT.com, Published: February 27 2006 22:05 | Last updated: February 28 2006 03:11)

China and Sudan, Blood and Oil (By By NICHOLAS D. KRISTOF, The New York Times ON THE WEB, April 23, 2006)



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