『雑想雑感』 (野島明) 
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エジプト・ムバラク政権の悪政を垣間見る

   英国のザ・タイムズ紙がジンバブエ大統領《ロバート・ムガベの顔写真》を掲げつついかほどに反ロバート・ムガベの論陣を張ろうと、ムガベによる悪政の実態がザ・タイムズ紙の主張する通りであるとは、私は容易には信じない。

   ところで、その評判の悪いことではムガベ政権に劣らぬエジプトのムバラク政権は、その評判通り悪政を敷いていることを窺わせる記事がある。

エジプト政府が新型の豚インフルエンザ対策として、国内で飼育されている約35万頭の豚の全頭処分に着手したことに対し、養豚業を手がけてきたキリスト教系のコプト教徒が強く反発している。 (注1)

   国連食糧農業機関(FAO)によれば、「適切に調理された豚肉はA(H1N1)型インフルエンザの感染源になることはない」(注2)

   政権の評判の悪さではこちらも負けてはいないアフガニスタンでは、存在の確認されている唯一頭の豚を隔離した(注3)そうである。カブール動物園の豚を。アフガニスタンのカルザイ政権がいかほどにお粗末であるのか性急に評価することは控えておくが、その政治が《幼稚》であるらしいことは推測できる。

  

記 〇九年五月

(注1)
全頭処分、養豚担う少数派コプト教徒反発 エジプト(asahi.com, 2009年5月11日5時4分)
Swine flu: Egyptian police clash with protesters over pig slaughter (guardian.co.uk, Sunday 3 May 2009 16.18 BST)
(注2)
Of Pigs, Planes and Protectionism(Editorial, nytimes.com, May 10, 2009)
(注3)
"Afghanistan quarantined its only known pig, in the Kabul zoo."(ibid)
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