『雑想雑感』 (野島明) 
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《とほほ顔》の選挙ポスター

   選挙ポスター(注1)にとほほ顔とは。何考えてるんだか、いないんだか。

とほほな表情
2010年参院選民主党ポスター(上半分)

   選挙ポスターに、愛想笑いを浮かべた顔、やる気を真摯さを訴えんとする顔は珍しくもないが、《とほほ顔》とは拾い物だ。

   これはいかにも、浅慮の限りの言わずもがなのことをしたり顔で満天下に触れ回る賢しらぶりで勝てるはずの選挙に大敗した党首の情けな顔である。

   何者だ、ポスターにこの写真を選んだのは。民主党関係者に民主党の敗北を密かに画していた(或いは予期していた)破壊分子(預言者)が潜んでいるのではあるまいか、と疑う余地は十分にある。

   あらかじめ敗北を予測し覚悟した党のポスターなんてものがあるとすればこんな感じか。或いは、選挙敗北お詫びポスターか。あり得ぬか。

   選挙標語「元気な日本を復活させる」は「いつ頃の日本」を復活させようというのか。いい年をした大人に必要な生き方は「若き日を復活させる」ことではない。年齢相応の生き方を見出すことだ。今の日本に必要なのは、活力ある新たな日本を生み出すことである。その日本は過去の何処いずこにもない日本である。従って、復活などさせ得べくもない日本である。

   とまれ、くもしけた顔をされては元気どころではなくなる。

   二千十年参院選自民党ポスターには、「いちばん。」を標語とするものに加え、「もう一度いちばんの日本へ」を標語とするものもあった。その後ろ向き具合、「元気な日本を復活させる」と何と似たり寄ったりであることよ。

   とほほ。

記 二千十年八月

(注1)
2010年参議院選挙民主党ポスター。


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