『破れかぶれ時事想論』 (野島明) 
目次頁に戻る
この頁の末尾

二〇〇六年一月


*

   「ウルフガイ」 (注1)シリーズの大ファンであった私だ

   従って、オオカミ愛好家である私だ。

   さて、既に日本では絶滅した模様のオオカミであるから、アラスカ州では数が増えすぎて《駆除》されようとしているオオカミ数頭を引き取って北海道の原野に放ち、野生オオカミの復活を図るというのはどうであろうか、と自らに問うてみる。

   はてはて難題であることを思い知る。

AP通信によると、上空からオオカミを撃つ米アラスカ州の「肉食獣管理」計画が26日、再び実施可能になった。 (注2)
   遠吠えを上げての抗議も通じなかったようだ (注3)

   それにしても空からの銃撃とは、何と卑怯な。

   ヒト族よ。

記 〇六年一月三十一日(火)

(注1)
「ウルフガイ」については敢えて触れない。知る人ぞ知るで十分であり、検索も容易である。ただし、グーグルされて(こっそり検閲で検索不能にされて)いなければ、であるが。(「グーグルのぐるぐる(?)」(『(続)折々のコラム』参照)

(注2)
空からのオオカミ銃撃、米アラスカ州で制度復活(asahi.com、2006年01月29日15時43分)

(注3)
"The howling has stopped. An animal-rights group is dropping the "howl-ins" it conducted as part of a nationwide campaign to stop the killing of wolves in Alaska, but members will continue their call for a tourism boycott of the state."(Group ends protests of Alaska wolf hunts, USA Today.com, Posted 12/18/2005 1:04 AM)


*

"humuhumunukunukuapuaa"

   縮めると「フムフム」で、モンガラカワハギ科の魚(どんな魚だ?) (注1)

   目一杯縮めると「フム」で、ハワイ州住民の多くが思っているところとは異なり、実は公式には州魚ではないそうな (注2)

   なんか、得した感じ。

   で、日本の国魚は?東京都の都魚は?

記 〇六年一月三十日(月)

(注1)
"the rectangular triggerfish or "humuhumu" for short"(Lawmaker seeks official status for humuhumunukunukuapuaa, USA Today.com, Posted 1/28/2006 8:35 AM Updated 1/28/2006 8:52 AM)

(注2)
"The trigger fish, commonly shortened to humu, actually is not officially Hawaii's state fish."(ibid)


*

やはり、痛ましい

   やれスンニ派だ、シーア派だ、○○派だ、××派だ、……。

   スンニ派人口が多数を占めるものの以前には両派の住民が平和的に混在していた地域から、シーア派住民が続々と脱出を迫られており、その原因は「脅迫や殺人事件」であるという記事 (注1)

   かくなる事態はイラクで初めて生じたものではないとは言え、痛ましさ、この上ない。

記 〇六年一月三十日(月)

(注1)
Iraqis leaving religiously mixed areas (USA Today.com, Posted 1/28/2006 4:02 PM)

*

こうなりゃ、常任非常任理事国を目指せ
大島賢三国連大使は27日、国連安全保障理事会(15カ国)の常任理事国入りを目指す4カ国(G4)のドイツ、インド、ブラジルの代表に対し、常任理事国と新設の準常任理事国を合わせて6カ国増やし、安保理を21カ国に拡大するとの日本の新たな国連決議案の基本構想を初めて正式に説明した。国連外交筋が明らかにした。 (注1)
   「準常任理事国」も無理なら、「常任非常任理事国」だ。

記 〇六年一月二十九日(日)

(注1)
常任・準常任計6カ国増 日本、G4に新決議案構想説明(sankei.co.jp、01/28 21:04)

*

私の猿知恵をあざ笑うかのごとき……
群れの中から体長の大きな魚ばかりを選んで捕り続けると、数世代後に、親の魚が生む卵の量が減ったり、幼魚が小さくなったりするなど繁殖能力が低下することが、米ニューヨーク州立大ストーニー・ブルック校と東京農業大生物産業学部(北海道網走市)の研究チームの実験で28日までに分かった。 (注1)
   もしこの実験結果が実証されれば、自然の現実は私の猿知恵をあざ笑うかのごときであり、複雑系の底知れぬ井戸をのぞいた心地にもさせられる。

   私の猿知恵――小魚まで一網打尽にするなどとは!

記 〇六年一月二十九日(日)

(注1)
大きな魚だけ捕ると数世代後に繁殖力低下・東農大など実験(nikkei.co.jp、06.01.28)

*

予告されていた(?)「ホリエモン逮捕」

   昨年十二月下旬発売の「月刊ザテレビジョン(首都圏版)」156頁には

▽ホリエモンがついに逮捕!? (注1)
とある。

記 〇六年一月二十四日(火)

(注1)
1月21日(土)のフジテレビ「めちゃ2イケてるッ」の内容紹介の一部。以下がその全体。

「▽フジテレビ密着24時!! 夜の部▽前回放送しきれなかった貴重な逮捕の瞬間を一挙放送!! ▽ホリエモンがついに逮捕!? ほか


*

所得格差の拡大「見かけ上の問題」 内閣府が否定 (注1)

   月に二百時間働いて名目月収十六万円。

   月に二十五日、一日八時間、時給八百円、盆暮れの休みもなければ有給休暇もない。退職金などもちろんない――この国で、数知れぬ人たちがこんな労働に従事して命をつないでいる。

   内閣府の皆さん、あなたたちの労働環境やら賃金体系やらを見つめてご覧あれ。

記 〇六年一月二十一日(土)

(注1)
所得格差の拡大「見かけ上の問題」 内閣府が否定(asahi.com、2006年01月19日21時14分)

*

自動車の二の舞

   例えば、

1施設による1回だけの出荷だけで、日本政府が米国産牛肉を全面的に輸入禁止とするのは支持できない (注1)
とか、
日本は米国産牛肉の輸入を続けるべきだ (注2)
なんてこと言ってると合衆国産牛肉は《ジャンクビーフ》の烙印を押されることになり、……。

記 〇六年一月二十一日(土)

(注1)
「全米最大の食肉業界団体、米国食肉協会(AMI)のパトリック・ボイル会長は20日の記者会見で「問題の牛肉は米国内では食用が認められている」と強調し、「1施設による1回だけの出荷だけで、日本政府が米国産牛肉を全面的に輸入禁止とするのは支持できない」と述べている。」(米検査官、日本向け基準認識せず…農務長官が謝罪、yomiuri.co.jp、2006年1月21日13時9分)

(注2)
「米議会からも「検査の誤りには失望した」などとしながら、「日本は米国産牛肉の輸入を続けるべきだ」(民主党のボーカス上院議員)という声が上がる。輸入再開に時間がかかれば日米間の摩擦が再燃しそうだ。」(米が検査体制の強化約束、温度差も BSE危険部位混入、asahi.com、2006年01月21日11時43分)


*

「生きる」ことの一態

   老母を絞殺、その二十四時間ほど後に自首する(注1)という在り方の「生きる」もこの世にはある。

「介護に疲れました。自分には職もなく、将来が不安になりました」と供述しているという。 (注2)
   言葉もない。

記 〇六年一月二十一日(土)

(注1)
「介護に疲れ」母絞殺、自首した無職の男を逮捕(yomiuri.co.jp、2006年1月21日13時47分 )

(注2)
「介護に疲れ」母親を絞殺、容疑の長男を逮捕 (asahi.com、2006年01月21日12時40分)


*

脚本を書くとしたら……

   気に入りの俳優を思うがままに動かしてみたい、という摩訶不思議な欲求が抑えがたくなるというのもその動機の一つとなるのかもしれない、と、「ひとりごと本田博太郎」(注1)を見て改めて思うのであった。

記 〇六年一月二十一日(土)

(注1)
「役作りは「背負うもの」との接点…ひとりごと本田博太郎(1)」
「B級のトップにいてやる…ひとりごと本田博太郎(2)」
「演技より人間要求、底力出た…ひとりごと本田博太郎(3)」
(ZAKZAK、 2006/01/21)

この頁の先頭

目次頁に戻る / 表紙頁に戻る
 
© Copyright DIGBOOK.COM
(許可なく複製・転載することを固く禁じます)