『TVドラマ寸評』 (野島明) 
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その十五の(2)(2008年10月〜12月のドラマ)

総括


OLにっぽん』(主演:観月ありさ)(日テレ系)

   第二回(半ば)で視聴終了


七瀬ふたたび』(主演:蓮佛美沙子)(NHK総合)

   初回で視聴終了第一号


風のガーデン』(主演:中井貴一)(フジ系)

   この有名脚本家が性懲りもなく下手に浮世のことにちょっかい出すのを見せられ(『TVドラマ寸評』その十五の(1)参照)、娑婆っ気の抜け難さを今更ながら思い知らされはしたものの、全体としては浮世離れが貫かれており、その点では大きな破綻は見られなかった(め言葉には聞こえないだろうなぁ。実際、あまり褒めているわけではない)。

   死を間近にした人物を主人公に据えると、まこと、物語を作り易い(私にも覚えがある)。それだけに、ありきたりの物語を紡いではなるまい。『風のガーデン』はせいぜい「ありきたり」の水準の物語であった。

   最後まで印象深かったのは平原綾香。繰り返す。驚かされた。達者な演技。


サラリーマン金太郎』(主演:永井大)(テレ朝系)

   マンガを見るときのような気分で最終回まで見た。クラブのママ役の井上和歌、似合っていた。

   最初の印象(『TVドラマ寸評』その十五の(1)参照)はあたっていた。テレビドラマとして成功であろう。


ブラッディ・マンディ』(主演:三浦春馬)(TBS系)

   「ブラッディ・マンディ」が現実と化す展開は考えられなかったかなぁ、と思うのである。その後で、考えられなかったんだろうな、と思い直す。数人数十人の殺される犯罪を取り上げることはできても、数百万人が殺される犯罪となると、いくら架空の話であると最後に断りを入れるのだとは言え、二の足を踏むのであろう。

   工夫だ、工夫。TBSに望むのは無理だが。

   最終回まで見はしたものの、腹六文目くらいで終わった。物足りなかった。


スクラップ・ティーチャー』(日テレ系)

   無視。


セレブと貧乏太郎』(主演:上戸彩)(フジ系)

   初回で視聴終了第二号


チーム・バチスタの栄光』(主演:伊藤淳史)(フジ系)

   最終回まで見て、やはり伊藤淳史の主演には無理があった、という結論に達した。脇に徹しなさい、伊藤淳史よ。 「電車男」があちらにもこちらにも転がっているわけではないのだから。

   今一だったなぁ。


オー!マイ・ガール!!』(主演:速水もこみち)(日テレ系)

   初回で視聴終了第三号


小児救命』(主演:小西真奈美)(テレ朝系)

   初回で視聴終了第四号


ギラギラ』(主演:佐々木蔵之助)(テレ朝系)

   一応最終回まで、猛スピードで見終えた。がんがん早送り。さほど出来のよくない漫画だったてことだな。

   あっ、そう、て感じ。


流星の星』(主演:二宮和也)(TBS系)

   初回で視聴終了第五号


SCANDAL』(主演:鈴木京香)(TBS系)

   これが男の脚本家の手になるものであったら、その脚本家には脱帽するほかはない。

   怖い(!)怖い(!)女集団の物語。なんたることか。断然のできのよさであった。女はわからん。それゆえか、女は怖い。


イノセント・ラヴ』(主演:堀北真希)(フジ系)

   初回で視聴終了第六号


主水之助七番勝負』(主演:松平健)(テレ東系)

   一応最終回までは見はしたものの、もう少し(本音としては、もっとたんと)頑張ってね、作り手の皆さん。


   シリーズものについては特に思うところあるものについてのみ触れる。

   『陽炎の辻〜居眠り磐音・江戸双紙』(主演:山本耕史)(NHK総合)

   時間枠が縮まりはしたものの、最終回まで楽しく見せてもらった。

   前シリーズのときも感じていたことだが、中越典子がなかなかいいんだよなぁ。気の強さと女のか弱さを併せ持った役柄は彼女には恵みであった。中越からはきつさという印象を受けるばかりであったから、これまで、いいと思ったことはなかった。それが、である。

第一等は断然『SCANDAL』、二等はなくて、三等は『サラリーマン金太郎』と『ブラッディ・マンディ』。不作期。その中で、何ということだ。TBSが頑張った。


(記 2009年1月)





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