『TVドラマ寸評』 (野島明) 
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その十三の(1)(2008年4月〜6月のドラマ)

初回〜第二回


バッテリー』(主演:中山優馬)(NHK総合)

何となく無視。


無理な恋愛』(主演:堺正章)(フジ系)

主演らしき堺正章が出ずっぱりなようであれば見たくもないところであるが、なにせ夏川結衣が出ているからなぁ。

婚期を逸してはいるが上辺は能天気で《保存状態のいい》「美人大年増」役は私の知る限り『結婚できない男』( 『TVドラマ寸評』その六の(1)(2006年7月〜9月のドラマ)その六の(2)参照)以来だが、この手の役が随分と板についてきている。この分野を演じられれば活躍の場は広がる。俳優夏川結衣にとっては喜ばしい限りである。

堺正章は大したことはないが、夏川結衣はいい。

第二回まで見た感想――堺の風貌に言動、そのじじくささは目に余る。とてもじゃないがムリだ。無理な役だったということだ。


ラスト・フレンズ』(主演:長澤まさみ)(フジ系)

見たのは冒頭の十五分ほどまで。主人公二人が再会した場面辺りで視聴放棄。
印象?
怠い、の一言。
何をどうしたいんですか、制作関係者の皆さん。

堂々の初回で視聴終了第一号


Around 40』(主演:天海祐希)(TBS系)

主人公を「間口五尺のポン太の店」の雇われ女給(名前は無論「ヒロ子」である)とでも設定すれば、臨場感は遥かに増すことになったろうが、臨場感がありすぎて、さながら、世の膿んだ箇所に真っ向から刃を突き刺すに等しいこととなろう。然様な荒業をこなせる脚本家、制作者、演出家は皆無とも言えようか(従って、TBSにいようはずもない)。演じられる俳優はいるだろうがなぁ。惜しいことだ。

TBSにしては上出来の初回。


オトコマエ!』(主演:福士誠治)(NHK総合)

拍子抜けするほどあっけらかんと出来上がったさわやかな青春ドラマだなぁ(褒め言葉である)。

上々の初回。


トップセールス』(主演:夏川結衣)(NHK総合)

夏川結衣は仕事をし過ぎである。視聴者には、『無理な恋愛』との掛け持ち出演としか見えない。


絶対彼氏』(主演:速水もこみち)(フジ系)

速水の相変わらずのすさまじい大根役者振り(私が思い起こしているのは『東京タワー』であるその八の(1)(2007年1月〜3月のドラマ)(初回〜第三回) 参照)と、若い女であるのに私を全く引きつけない相武の愛らしさの欠如が相俟って出来上がっているお粗末ドラマ。従って、通常であれば初回で視聴終了となるべきところなんだが、人型ロボットをどんな風に作り上げるつもりなのか、に私の関心は向いている。

製作者側も考えたな。確かに、ロボットなら大根役者振りもかえって自然に思えるかもしれん。

一応第二回を見ようとはしたものの、結果的には殆ど早送り。ま、ドラマの出来を思うと、よく我慢したものだと自分を褒めてあげたい。

第二回で視聴終了


ホカベン』(主演:上戸彩)(日テレ系)

法律的にはどうあれ、この新人弁護士の存在自体が犯罪である。いかなる犯罪か。何より、己を知らぬ罪である。

第二回の冒頭を見て視聴終了。己を知らぬ上に、何も学びとれぬ新人弁護士の無惨に愛想が尽きたということだ。

第二回冒頭で視聴終了


密命 寒月霞斬り』(主演:榎木孝明)(テレビ東京系)

楽しみに見続けさせていただく。時代劇は好きであるし、よほどお粗末な出来でなければ付き合う。

しかし、よほどお粗末な出来のものあるからなぁ。『新・桃太郎侍』((主演:高嶋政宏)(テレ朝系) ( 『TVドラマ寸評』その六の(1)(2006年7月〜9月のドラマ) 参照)のように。


パズル』(主演:石原さとみ)(テレ朝系)

無駄な映像が多すぎる。初回は拡大版でなく縮小版(例えば30分ほどの)で間に合ったな。石原の突っ張った演技にも無理がある。

初回で視聴終了第二号


ROOKIES〜ルーキーズ』(主演:佐藤隆太)(TBS系)

せっかくの二時間枠の拡大版であったが、四分数十秒(CM時間を含む)の段階で視聴放棄。主人公がただ走るだけの場面を垂れ流すなぞ、さすがドラマ作りにかけては無能の誉れ高いTBSである。

そう言えばつい最近も同じような出だしのドラマがあったな。『歌姫』(主演:長瀬智也)(TBS系) ( 『TVドラマ寸評』その十一の(1)(2007年10月〜12月のドラマ) 参照)だ。もちろん、『歌姫』も初回で視聴終了であった。

見ていて退屈しない走る場面の例としてすぐ思いつくのは、セーラー服姿の愛らしい女子高校生の力強い疾走であろうか。走る女子高校生は今なら田部未華子かな。

初回で視聴終了第三号


猟奇的な彼女』(主演:草なぎ剛)(TBS系)

主人公が留置場にぶち込まれた場面まで。

ひたすらアノ場面のみが主眼であるアダルトものでさえもう少し丁寧に作ってあるぜ。しかもアノ場面付きだ(TBSのこれにはほんのちょっぴりの《サービス》もありゃしねぇ)。このお粗末さ、TBSの本領発揮である。やる気がないのか、それともなお悲しいことに、××がないのか。

初回で視聴終了第四号


おせん』(主演:蒼井優)(日テレ系)

砂利を混ぜて炊いた飯に喩えてみようか。食えたもんじゃない。それもこれもジャリのせいだ。

何でだろうな。訳の分らぬ抜擢。ジャリの如き若い男の俳優。

蒼井優の女将姿は悪くはなかったがなぁ。

初回で視聴終了第五号


CHANGE』(主演:木村拓哉)(フジ系系)

主役がなかなか登場しなかったが、深津絵里を主役と思えばよく、納得することにした。何と言うことはない出来であるが、見続けるだろうな。


シリーズものについては特に思うところあるものについてのみ触れる。

7人の女弁護士』(主演:釈由美子)(テレ朝系)
無視。既に懲りている。( 『TVドラマ寸評』その五(2006年4月〜6月のドラマ)その八の(1)(2007年1月〜3月のドラマ) 参照

警視庁捜査一課9係』(主演:渡瀬恒彦)(テレ朝系)
その九の(1)(2007年4月〜6月のドラマ)(初回〜第三回) で述べたことを、製作者側も意識していることがよく分る初回。第一シリーズ(その五(2006年4月〜6月のドラマ 参照)以来、一定の水準を保っている。

ごくせん』(主演:仲間由紀恵)(日テレ系)
初回の冒頭は面白かったがなあ。初回を見、第二回を早送りして、視聴終了。)




(記 2008年6月)





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