『TVドラマ寸評』 (野島明) 
『TVドラマ寸評』の目次頁

その十二の(2)(2008年1月〜3月のドラマ)

総括


篤姫』(主演:宮崎あおい)(NHK総合、第一回(六十分)は一月六日)

   この主役、大河ドラマ収録中であるという事情などお構いなく、結婚式を挙行(強行)したらしいのだが、女優だねぇ。周囲の忠告などものともせず、したいことをしたんだろうな。

   格好のねたであるはずのこの結婚を芸能マスコミは全く(或いは殆ど)伝えなかった。マスコミの胡散臭さ丸出しの一件。


ハチミツとクローバー』(主演:成海璃子)(フジ系)

   堂々の初回で視聴終了第一号


あしたの、喜多善男』(主演:小日向文世)(フジ系)

   第二回で視聴終了


斉藤さん』(主演:観月ありさ)(日テレ系)

   初回で視聴終了堂々の第二号


交渉人』(主演:米倉涼子)(テレ朝系)

   新しい物語を作ろうという意思が感じられた。製作者たちは容易ではないことに挑んだわけである。

   最終回は、急いだな、という印象を与えるものの、ともあれ合格点はとれていると評価する。


エジソンの母』(主演:伊東美咲)(TBS系)

   第二回で視聴終了


未来講師めぐる』(主演:深田恭子)(テレ朝系)

   馬鹿馬鹿しいこのドラマを最終回まで見た。馬鹿馬鹿しさも深田恭子も嫌いではないのである。

   この種の馬鹿馬鹿しさにはある種の節度が求められるが、その按配が難しい。このドラマは辛うじて、一線を踏み外さなかった、というところか。


1ポンドの福音』(主演:亀梨和也)(日テレ系)

   初回で視聴終了第三号


薔薇のない花屋』(主演:香取慎吾)(フジ系)

   ハラハラどきどきの末のハッピーエンド。

   十分に楽しめた。


鞍馬天狗』(主演:野村萬斎)(NHK総合)

   第何回かで視聴放棄


だいすき!』(主演:香里奈)(TBS系)

   私の見たかった場面の一つ(主人公の生んだ子供が乳飲み子である時期)は割愛されており、もう一つの見たかった場面(その子供が思春期を迎えて以降の時期)を楽しみに最終回まで見続けたが、そこに行きつく前にドラマは完結してしまった。現実であればまだまだ終わるはずもない物語が突如として終わってしまった。

   とまれ、子供は子育ての全くの初心者がたった一人きりで育てるべきものではなかろうから、周囲の力を借りられるという条件が整っている限り、この物語の主人公のような女性が子供を持つことに無闇に反対すべきではないかもしれぬ。が、その子供は生涯、厳しすぎる試練を受け止め続けねばなるまい。子供は親を選べぬのである。

   意欲作ではあったが、その意欲と覚悟の実に中途半端であったことよ。


鹿男あおによし』(主演:玉木宏)(フジ系)

   程なく消える虹を見入るように、多部未華子を見入っていた。

   荒唐無稽な話というのは空を飛ぶことに似て、墜落もせず何かに激突もせずに飛行が続く限り、つまり飛行が順調である限りにおいて、楽しいものである。


幻十郎必殺剣』(主演:北大路欣也)(テレビ東京系)

   並みの出来であった。が、並み、であれば良しとせねばなるまい。並み、とさえ評せぬドラマも多いのである。


佐々木夫妻の仁義なき戦い』(主演:稲垣吾郎)(TBS系)

   初回で視聴終了第四号


4姉妹探偵団』(主演:夏帆)(テレ朝系)

   初回で視聴終了第五号


フルスイング』(主演:高橋克美)(NHK総合)

   初回で視聴終了第六号


SP』(主演:)(フジ系)

   尻すぼみ。残念。

シリーズものについては特に思うところあるものだけに触れる。

相棒』(主演:水谷豊)(テレ朝系)

   いつもながら、言うことなし。劇場版を見に行っちゃおうか、という気にさせる。

   第一等は『鹿男あおによし』、二等は『交渉人』と『薔薇のない花屋』、三等なし。


(記 2008年4月)





表紙頁に戻る
 
© Copyright DIGBOOK.COM
(許可なく複製・転載することを固く禁じます)

  協力:野島明事務所