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予備校講師の閑談
英語講師・横井順 |
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ご存知ない方、無縁な方も多いだろうが、馴染みのある方、縁を切りたくても切れぬ方々も多い「文部省大学入試センター」は、受験者に自分の得点さえ知らせないまま（注）、長年大学入試センター試験を実施しているお役所である。受験者の人生の方向を決めかねない試験であるにも拘らず、受験者に自分の得点さえ知らせないことを、途方もない怠惰であり、役人たちの常識は普通の社会人の非常識であると認識することのない役所である。この点では多くの大学も同断であると指摘しておかねばならぬだろうが。
ずい分と長々しい前フリだ。≪だから≫、と続けたいだけなのである。いまさら腹を立てるほどのことでもない、分かっている。「文部省大学入試センター」のトップページから「大学入試センター試験最新情報」のページに入り、「平成12年度大学入試センター試験の志願者数(確定)について」をクリックしたら、二つの画像という公然たる《怠惰の証》が現れた(2000/ 1/ 16 現在）とて、いまさら何を驚くというのか。 画像のひとつ（約98ＫＢ）の中身は、下の表の通りである。「このページの著作権は大学入試センターに帰属します。」とあるから、きっと画像の著作権であろうと推察し、ほんの僅かな手間をかけて（３０分程度）表（表１）にしてみた。 もうひとつは大きさが約529ＫＢというとんでもなくでかい画像である。都道府県別の志願者数の表だ。この二つの画像の意味。志願者数をきちんと発表しています、という情報公開にかかわるアリバイである。エクスプローラでみると約529ＫＢという大きさの画像を表示するのにどれだけの時間がかかるか、《私どもには関係ありませーん》、ことによればパソコンが｢フリーズ」するかもしれない、《私どもには関係ありませーん》。法的には何の問題もない。確かに。
（注）国立大学協会の第二常置委員会でセンター試験の得点を受験生本人に開示する方針が打ち出された，という報道がなされたことはあった。（99/5/21）（News Index1999 参照） |
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平成１２年度大学入試センター試験の志願者数（確定）について
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