予備校講師の閑談
英語講師・横井順

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米紙が松坂絶賛「鉄人投手だ!」(夕刊フジ)?

  Yahoo!SPORTSに見つけた「夕刊フジ2000年09月19日」の記事の見出しである。まず同記事の書き出し。

シドニー五輪野球第一戦の米国戦に登板し、大リーグ経験者を含む強力打線を苦しめた日本のエース松坂大輔投手(西武)を、18日の米各紙は大絶賛した。
  以下のような部分がある。
ニューヨーク・タイムズ紙は「米国は勝利したが、称賛されたのは日本の鉄人投手だ」との大見出しで報道。
  多分、以下の見出しの記事のことであろう。
Matsuzaka Pitches 10 Innings but Can't Stop U.S. By GEORGE VECSEY (The New York Times ON THE WEB, 8.18)

松坂、10回を投げるも合衆国を抑えられず

  夕刊フジが伝えるのとは少し違うような気もする。さらにラソーダ監督の発言を紹介している。
(ニューヨーク・タイムズ紙は) 試合後に「とても良いゲームだった。(負けたと言って)自分を責めるな」とねぎらった米国のラソーダ監督の「素晴らしい投手だ。本物の投手とはこういうものだ」とのコメントを掲載した。
  ニューヨーク・タイムズ紙に見つかる該当部分は以下の通り。
"That pitcher was outstanding. I think that's the way it should be. I think a young pitcher has to strengthen his arm to get better. It's like a boxer. To strengthen your legs, you have to box. He pitched a heckuva game but I'm not surprised."

あの投手は素晴らしかった。あんなふうであるべきだと思う。若い投手はうまくなるには腕を鍛えなくてはならないというのが私の考えだ。ボクサーと同じだ。脚を鍛えるにはボクシングをする必要がある。彼はすごい試合を投げ切ったが、私は驚いてはいない。

  さて、気になるのは以下の部分だ。
同紙は、松坂投手が20歳になったばかりということを特筆したうえで、「何年後にはFA(フリーエージェント)の資格を得られる」として、将来の大リーグ移籍に大きな期待を寄せた。
  ニューヨーク・タイムズ紙の文面は以下の通り。
Matsuzaka will be eligible for free agency in eight years -- if his arm holds up.

松坂は8年後にフリーエージェントの資格を得る。彼の腕がもてば、である。

  伏線がある。同紙は松坂の力投を記事の前半で以下のように解説していた。
He faced 39 batters, gave up eight hits, two walks and struck out five, and probably threw around 135 pitches, which is extremely high for American pitchers of that age. Only the highest-paid veteran starters stay in the game that long in the States.

松坂は39人の打者と対し、8本の安打と2つの四球を与え、5つの三振を奪い、恐らく135球ほど投げた。これは同年齢のアメリカ人投手にとっては極めて多い球数である。合衆国では試合でこれほど投げるのは最高給取りの老練な先発投手だけである。

  ニューヨーク・タイムズ紙の気遣いがとり越し苦労に終わることを心から願っている。
記 2000年9月22日
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