予備校講師の閑談
英語講師・横井順

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スロボダン・ミロシェビッチ

  「シュロボ(ー)ダン」かもしれないが、調べていないので不明だ。”Slobodan Milosevic”のことである。”one of the most despised men in recent European history”「近年のヨーロッパ史で最も嫌悪された人物の一人」(Good evening, liberated Serbia By Misha Glenny, The Times, OCTOBER 6, 2000)とまで言われるに至った人物である。

   「ヴォジスラフ(ボイスラフ)・コストゥニツァ(コシュトゥニツァ)」(Vojislav Kostunica)という表記についても自信はない。ユーゴスラビア連邦の新大統領である。

   「ヴラディミール(ウラディミール)・プーチン」(Vladimir Putin)。ロシアの大統領。

   「マデリン・K・オルブライト」(Madeleine K. Albright)。合衆国国務長官。

   「イゴール・イヴァノフ(イワノフ)」(Igor Ivanov)。ロシアの外相。

以上は、”Milosevic Concedes; Congratulates Kostunica By David Hoffman ”Washington Post.com, Friday, October 6, 2000; 5:32 PM )に登場する人物名である。すべて姓名の表記がある。

   緊迫するユーゴスラビアの状況に関する記事(10/6付)の文面を以下のサイトで確認したが、ヨーロッパ語では姓名を表記するのが習慣である。すべての記事で、「スロボダン・ミロシェビッチ」や「ヴォジスラフ・コストゥニツァ」の姓名が確認できた。The New York Times ON THE WEB, Washington Post.com, USA Today.com, San Fancisco Examiner, San Fancisco Chronicle, Washington Times, The Sunday Times, The Times, FT.com, Le Monde

  翻って日本の新聞はどうか。新大統領就任を伝える記事を見る。(すべて10/8付のWeb上の記事)

大統領選で勝利した民主野党連合のコシュトゥニツァ氏(56)は七日夜(日本時間八日未明)、連邦議会で宣誓し、正式に新大統領に就任した。(読売)

…先の大統領選で勝利したセルビア民主野党連合のコシュトニツァ氏(56)は七日夜、新連邦議会(上下両院)の議員らを前に…(共同・産経)

…先の大統領選で勝利したセルビア民主野党連合のコシュトニツァ氏(56)が連邦議員らを前に…(共同・日経)

ミロシェビッチ体制崩壊後の政権を引き継ぐコシュトニツァ・ユーゴスラビア連邦新大統領の就任式が…(東京)

大統領選で当選したセルビア民主野党連合のコシュトゥニツァ氏は議会で宣誓し、正式に新大統領に就任した。(毎日)

大統領選で勝利したコシュトニツァ氏(56)が宣誓式を行い、正式に新大統領に就任した。(朝日)

  日本の新聞の記事を見て、コシュトゥニツァ氏の年齢を初めて知った。日本と縁遠い国とは言え、国家元首の誕生に当って、姓名をきちんと紹介しないという非常識。新聞紙上では、国際常識だとか何とか、日頃かまびすしい議論を聞かされているような気がしないでもないのだが。

  姓名の表記に関して彼我に見られる意識の相違は無意味であるはずもない。(日本のマスメディアでの日本人や中国人の姓名の表記の仕方についてはここでは取り上げない。)中論文程度をものすることも可能だろうが、今の私にその気はない。どなたか、本稿を参考に一文をしたためたらいかがか。


記 2000年10月8日
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